スキージャンプ界の生ける伝説、葛西紀明さんがまたしても歴史を塗り替えました。
51歳にして、4シーズンぶりにW杯予選を突破し、自身が持つギネス世界記録を更新です!
レジェンド葛西紀明さんは世界史上初50代W杯ジャンパー、今までの記録とユニークなエピソードをまとめてみました。
レジェンド葛西紀明は世界史上初50代W杯ジャンパー!
レジェンド葛西紀明(51歳、土屋ホーム所属)が、20年ぶりに4シーズンで初めてワールドカップ(W杯)予選を突破。
106メートルを飛距離で記録し、45位で予選を通過。これにより17日の本戦への進出が決定。
本戦進出により、自身が持つギネス世界記録のW杯個人通算569試合出場を更新し、570試合目の出場権を獲得。
世界の葛西紀明だ!
Gdy w Polsce była jeszcze komuna, ten człowiek skakał już w Pucharze Świata! Pan Legenda, Noriaki Kasai💪🏻#skijumping #skijumpingfamily pic.twitter.com/QE9y8uuHWA
— Krzysztof Skórzyński (@skorzynski) February 16, 2024
葛西紀明:築かれた記録と伝説
最高記録は 241.5m(2017年3月9日、ノルウェー・ヴィケルスン)
当時44歳、241.5mという驚異的な距離を飛んでいます。
スキージャンプの競技者の中で、特にスキーフライングのような大飛距離を記録する選手の多くは、一般的に20代から30代前半のピークを迎えることが多いそうです。
葛西紀明さんが40代の中盤でこのような記録を達成したことは、彼の卓越した技術、体力、そして競技への献身を示しており、彼がスキージャンプ界で「レジェンド」と称される重要な理由の一つとなっています。
- ワールドカップデビュー: 1988年12月17日、札幌大会
- ワールドカップ優勝回数: 17回
- オリンピック出場回数: 8回(1992年アルベールビルから2022年北京まで、史上最多記録)
- オリンピックメダル: 銀メダル2回(1994年リレハンメル・ラージヒル団体、2014年ソチ・ラージヒル個人)、銅メダル1回(2014年ソチ・ラージヒル団体)
- ノルディックスキー世界選手権メダル: 金メダル1回(1992年スキーフライング個人)、その他複数の銀メダルと銅メダル
- その他受賞歴: ホルメンコーレン・メダル(2016年)、多数の国内大会優勝など
#葛西紀明 といえば、私は1994年のNHK杯の2本目を推薦します。当時127Mが大倉山のバッケンレコードだったのに、いきなり135Mを飛んで優勝。
— Dio, K.Sugi (@yadb_edit) February 16, 2024
ちょうど30年前の冬、実家で中継観てて思わず叫んでいた記憶があります。 pic.twitter.com/fBLP0YU528
葛西紀明:ユニークエピソード
葛西選手は、その明るい性格とユーモアセンスで、テレビ番組やCMなどにも多く出演していました。
ユニークで素敵なエピソードを2つご紹介します。
KAMIKAZE・KASAI(カミカゼ・カサイ)
葛西紀明さんのジャンプ時の空中姿勢は、体をスキー板よりも前に大きく前傾させることが特徴でした。
このダイナミックでスリリングなフォームは、特にヨーロッパで高い人気を博し、1992/1993シーズンにワールドカップ総合3位に輝いた際から、「KAMIKAZE・KASAI(カミカゼ・カサイ)」という愛称で呼ばれるようになりました。
2014年「レジェンド」と呼ばれるまで「カミカゼ・カサイ」が葛西紀明さんの代名詞でした。
スキー板に名前をつける
葛西選手は、2006年のトリノオリンピックで金メダルを獲得した際、使用していたスキー板に「KAZU」と自分の名前を付けていました。
当時葛西選手が所属していたチームの監督から、「自分の名前を板に書けば、板が自分に自信を与えてくれる」とアドバイスされたことがきっかけだそうです。
「KAZU」:自身の名前
「夢」:オリンピックで金メダルという夢を叶えるために
「感謝」:周囲の人々への感謝の気持ちを込めて
「挑戦」:常に新しいことに挑戦する気持ちを込めて
「絆」:チームメイトとの絆を深めるために
スキー板に命を吹き込む感覚ですね、素敵です!
2014年ソチオリンピックでは「KAZU39」(当時の年齢39歳にちなんで)、2018年平昌オリンピックでは「レジェンド」(長年の功績を称えるチームメイトからの命名)など、大会ごとにも特別な名前が付けられているそうです。
葛西紀明:パーソナルデータと経歴
- 名前: 葛西 紀明(かさい のりあき)
- 生年月日: 1972年6月6日
- 出身地: 北海道上川郡下川町
- 身長: 176 cm
- 所属クラブ: 土屋ホーム
- 最高記録: 241.5m(2017年3月9日、ノルウェー・ヴィケルスン)
- ワールドカップ初出場: 1988年12月17日、札幌大会
- オリンピック出場回数: 8回(史上最多記録)
- 学歴: 東海大学付属札幌高等学校卒業(当時は東海大学付属第四高等学校)
- 結婚: 2014年2月22日
札幌市内の100坪の敷地にサウナ付きの住居を構えられているとか!
まとめ
レジェンド葛西紀明さんは世界史上初50代W杯ジャンパー、今までの記録とユニークなエピソードをまとめてみました。
葛西紀明さんは、その明るい性格とユーモアセンス、またスキージャンプにかける直向きな姿勢で、世界から注目を受けています。
4シーズンぶりにW杯予選を突破し、自身が持つギネス世界記録を更新を応援しています!